3710920269

「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

シリーズ土佐の駅(20)吾桑駅(JR土讃線)

  高知方面からの列車が山に分け入り、峠のトンネルを越えた先にあるのが吾桑駅。須崎市内では一番北の駅です。

 

 

f:id:minato920:20151013222253j:plain

 

 吾桑と書いて「あそう」と読みます。インパクトとしては強くはありませんが、生返事ということで、珍名駅の部類に入れられることはあるようです。

 

f:id:minato920:20151013222247j:plain

 

 今も残る木造の駅舎。

 

f:id:minato920:20151013222248j:plain

 

 保線用の機械も待機していました。山あいの駅ですが、決して小さな駅ではありません。

 

f:id:minato920:20151013222249j:plain

 

 待合室。窓口は例に漏れず閉じられています。

 

f:id:minato920:20151013222246j:plain

 

 駅には温泉の看板がありました。「ハイヤー」というのが時代を感じさせます。

 奥では地元の方々でしょうか、待合室で花を活けていました。地元の駅を大事にしようとする人々が、ここにもいます。

 

f:id:minato920:20151013222245j:plain

 

 高知線の歌は、1番の須崎から2番はここまで飛びます。当時は間に駅もなかったのでしょう。

 歌詞に出る「桑田山」は、先程の看板に出てきた「そうだやま」。この駅があるのは吾井郷ですが、かつては吾桑村という村だったとのこと。吾井郷と桑田山、頭文字を組み合わせれば「吾桑」となります。それがかつての村名の由来なのか、どうなのか。

 

f:id:minato920:20151013222250j:plain

 

 ホームは長く作られています。この駅で特急列車に乗り降りすることはできませんが、行き違いはできるようです。

 

f:id:minato920:20151013222251j:plain

 

 ただ、特急列車だけではこんなに長い上下線は必要ありません。

 あるいは、かつて貨物列車もここで行き違っていたのかも知れません。

 

f:id:minato920:20151013222252j:plain

 

 山あいの駅。昼下がりの列車の合間、ホームにいる人はいませんが、今も駅を守る人々がいます。

 

f:id:minato920:20151013222254j:plain

 

 山を下りてきた須崎行の列車が入ってきました。ここからさらに下っていけば、多ノ郷、大間、その次が終点須崎です。