北川村に泊まった翌日は安芸市内に立ち寄ってみることにしました。
北川村温泉から来しなの道を今日もおっかなびっくり走り、北川奈半利道路で人心地ついたあと国道55号線を西北へ。途中大山峠を越えるバイパスがあるのですが、あえて旧道を通り、道の駅大山に寄り道します。暑いので飲み物を買おうと中に入ると、清酒「安芸虎」の阪神タイガース版がありました。やはり安芸、往時よりは縮小したとはいえ長年のキャンプ地です。
道の駅から海を眺めると、その先に街が見えます。おそらく安芸市の中心部、これから向かう先です。とりあえず車を進めましょう。
さて、安芸駅前にやって来ました。ここは市内の交通の拠点であるとともに、地域の特産品のマーケット「ぢばさん市場」も営業しています。
安芸駅のキャラクター「あき うたこちゃん」。名前と音符がプリントされた服には、なにやら謂れがあるようです。
駅舎の東側を見ると、子どもたちの像と歌碑が建てられています。
安芸市は童謡や歌曲を多く残した作曲家弘田龍太郎氏の出身地。なので、童謡の里として市をアピールしているようです(安芸市観光協会 : 童謡の里づくり)。
市内各地に弘田龍太郎作品の歌碑が建てられています。文部省唱歌がなくなって久しいですが(省自体も文科省になりましたし)、ある程度以上の年齢の方なら、タイトルだけでピンとくる歌も多いことでしょう。
ま、私も「ある程度以上の年齢」なわけですが。
ぢばさん市場を覗いてみました。駅の市場ということで、掲げられている時計にはごめん・なはり線のキャラクターが搭乗しています。
ちなみに市場には魚から干物、青果にお弁当お惣菜やパン各種、土産物に陶芸品といろいろ揃っています。個人的には日本酒にリープルやヨーグルトのお酒なんてのも気になってきます。
あ、当然ですがこんなところもあります。
買い物を楽しんだあと、少し北に走ったところにある野良時計にやって来ました。
野良時計と言っても、別に時計が野生化して走り回っているわけではありません。現地の案内によれば、こちらは明治中頃に当時の大地主畠中源馬氏が自ら作り上げた時計台です。まだ時計が普及していなかった当時、周辺で野良仕事をしていても時間が分かる時計台は重宝されたようで、以来「野良時計」の愛称で親しまれてきました。
ただ、現在は残念なことに、時計は常時動いているわけではなく、所有者の協力を得てイベント等で動かしているのだそうです(安芸市観光協会 : 野良時計)。
時計は三面あるのですが、かつても全てを同時に動かしていたのではなかったとのこと。そのせいか、今ではそれぞれ指す時間が違っています。3面合わせて、1日に6回は時間が合う計算です。
時計から道を隔てたところには、小さな水路ができています。時間なんて関係なく、メダカが泳いでいました。