中岡慎太郎館のすぐ近くで、彼の生家が復元されています。無料で公開されていることもあり、入ってみることにしました。
駐車場から坂を下ると、まず柚園が目に入ってきました。もっとも、柚子が実るのはまだ先なので、果実を見ることはできませんでしたが。
前回のエントリでも触れましたが、『龍馬伝』で慎太郎役を演じたのが上川隆也氏。村まで来て植樹をしていったそうです。
生家の玄関まで来ました。流石は庄屋の家、低いとはいえ土壁まであります。
屋敷の全容。瓦葺きの部分も江戸時代当時の再現でしょうか。農民で瓦を使えた家など相当限られていたはずで、中岡家はよほど羽振りが良かったのでしょう。
夏の日差しを受けた縁側。風通しも良いですし、こういうところでのんびり寝転がって過ごすのも楽しいでしょうね。
台所。当時の家なので囲炉裏があります。炊事場は意外と小さい印象。住み込みの下男下女などはいなかったのでしょうか。
内部には慎太郎の像や当時の写真が飾られています。
さらに目を引いたのが、慎太郎の妻かねの詠んだ歌。国家の大計を胸に東奔西走した志士も、一方では故郷に妻を残した一人の男ではありました。
ただ、かねの願いも空しく、脱藩後の慎太郎が北川はおろか土佐の地を再び踏むことも叶わなかったのは周知の通りです。