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「地域」研究者にして大学教員がお届けする「地域」のいろんなモノゴトや研究(?)もろもろ。

高知に来て1ヶ月、気づいた20のこと(中)

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 高知に来て気づいたこと、前半ではこんなことを書きました。

 

 

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 ここからは後半…のつもりだったのですが、書いていたら長くなったので、今回は11から15までにします。


11. 市内中心地なら歩きか自転車で事が済む

 高知市内は生活・観光含めた施設が割合まとまってます。はりまや橋、日曜市、商店街、百貨店、その気になれば歩いて回れてしまいます。少し北に足を延ばせば高知駅、西には高知城や官公庁に県・市の図書館、これも自転車なら余裕で行ける範囲です。イオンモールは北に若干離れてますが、自転車で十分行ける範囲。高知駅から歩く中高生も結構いるとも聞きます。

 最近は「コンパクトシティ」概念が(負の側面も含め)議論になっていますが、こと高知市に関してはその良い面が現れていると、自転車や歩きで中心街を回りながら実感しています。

 

12. 自家用車が多い。朝は意外に道が混む

 11.で中心街の利便性について書いたのですが、一方で自家用車は多いです。といっても大都市ほどではないでしょうが、30万都市でバスや路面電車がある割には自家用車をよく見かけます。東西の電車通りやその脇道も含め、通勤時間は十台単位で車、しかも自家用車が連なっているのを普通に見かけます。規模から言えば大都市の渋滞とは比べ物にならないでしょうが、自動車通勤がこちらでは当たり前なのだな、というのは伝わってきます。

 といいつつ私も車を買ってこれから納車なのですが、自動車屋さんと話していても自家用車2台持ちがこちらでは当たり前のようで、やはり大都市とは違うのだなと思いました。ただ健康のためもありますし、雨や県内出張でもない限り、仕事で車を使うことは控えるつもりです。出張の場合も大学の車がありますし。

 

13. 路面電車の乗客が少ない

 自動車通勤が多い一方で、路面電車は苦戦続きのようです。朝の通勤時間帯、車がノロノロ運転をしている横を電車がゆうゆうと通過するのだけれど、中はガラガラ、というのは日常的に見かけます。

 路面電車は停留所の数も多く、高知市内中心部なら日中でも運転間隔は5~6分。下手な地下鉄よりよほど高頻度です。郊外でも21分間隔ですし(って中途半端な間隔を分かりやすくした方がいいとは思いますが)。

 ただ、沿線以外の人からすれば、車に慣れてしまうと停留所まで行って乗るのは面倒な話。それに終電が早く、場所と行先によっては22時台はおろか21時台にすらなります。夜遅くなるなら電車は使いづらいのが正直なところです。呑みに行くにしても、代行運転を頼む手がありますし(ってか呑んで運転は絶対ダメですからね、言うまでもないですが)。

 個人的には路面電車のある街は好きですし、発足したばかりのとさでん交通には何とか踏ん張ってほしいのですが…

 

14. バスは系統が多いけど、それぞれ本数が少ない

 ではバスはどうなのか。高知市内や近郊も含め、バスの路線は非常に多いです。数えたことはありませんが、おそらく系統の数は100を超えるでしょう。

 ただ問題は、それぞれの系統の本数が少ないこと。複数の系統が走るところは良いとして、そうでなければ通勤時間でも1時間に1本あれば良い方です。また市内中心地でも、場所によっては一日2, 3本しかない、さらには休日は1本もないなどの空白区もあったりします。

 ちなみに私、休みの日にサッカーを見に行こうと春野競技場行きのバスを調べたところ、1日数本しかなくてまだ行けてません(野球場は電停から近いのですが)。

 

15. JRは一本逃すと悲劇

 「電車ないの?」そう思ったアナタ。高知において電車とは路面電車です。アナタが想像する「電車」に近い概念は「汽車」もしくは「列車」です。JRのディーゼルカーです。昔は後免町から安芸まで、それこそ電気鉄道の路線があったんですけどね。

 JRは高知市の中心街よりも北側を走っています。ですので中心街に行くには高知駅からバスか電車(路面電車ですよ!)に乗り換えになります。

 しかも、本数が少ない。まぁ少ない。正直こちらに来るまで、本数の少なさをなめてました済みません。朝職場に行くのに、8時台の列車を逃したら1時間以上待たなければいけないのです。その間に歩いてたどり着けるレベルです。

 こんな感じで、市内中心地はかなり便利なのですが、JRや電車道から少し離れると、車がないと不便になる。そうなると車に頼る人が増えて、ますますバスや電車の乗客が減る。このような悪循環があるのでは?とは思います。まだ詳しいデータを見てないので断言はできませんが、直観的には容易に想像できます。だからこそ、私自身は車の利用は本当に必要な時だけに留めたいと思っているのです。

 って、控えすぎてたまに乗ろうと思ったらバッテリーが上がってた、とかなっても困るわけですが。

 

 16から20は次回のエントリで。

 

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